
つわりで体が思うように動かない日、上の子がテレビにくぎづけになっていると、罪悪感がじわっと湧いてきますよね。
本当は一緒に遊びたいのに、横になっているだけで精一杯だったり、吐き気で声をかけるのもしんどかったり。
でも同時に、テレビばかりで発達に影響が出ないかな?目は悪くならないかな?と気になりますよね。
この記事では、国立成育医療研究センターと千葉大学の研究(国際医学雑誌JAMA Pediatrics掲載)や、日本小児科学会の目安をもとに、短期間の乗り切り方と、長引くときの整え方を一緒に整理していきます。
つわり中に上の子テレビばかりでも大丈夫?の答え
ここでは、いちばん知りたい結論を先にまとめます。
つわりの期間など短期間なら、テレビに頼っても深刻な影響は少ないと考えられます。
ただし、テレビ時間が長い状態が何か月も続くなど長期化すると、発達への影響が懸念されるんですね。
完全にゼロを目指すより、体調が厳しい時期は安全第一で乗り切りつつ、少し元気が戻ったタイミングで関わりを取り戻していくのが現実的かもしれませんね。
テレビが気になる理由と、研究でわかってきたこと
ここでは、なぜテレビ時間が話題になるのかを、研究やガイドラインをもとに噛み砕いていきます。
日本小児科学会の目安
日本小児科学会は、2歳未満の子どものメディア接触は1日2時間程度を目安にすることを提言しています。
つわり中は理想通りにいかない日もありますよね。
それでも、迷ったときの「だいたいの物差し」として、この目安を知っておくと気持ちが少し整理しやすいかもしれません。
2023年の研究で示された発達との関連
2023年に国立成育医療研究センターと千葉大学の研究グループが発表した調査では、乳幼児期のメディア視聴時間が長いほど、1年後の子どもの発達スコアが低くなる関連が認められています。
この研究は国際医学雑誌JAMA Pediatricsに掲載されたものなんですね。
そして影響の強さは年齢で少し違い、
- 1歳→2歳は弱〜中等度
- 2歳→3歳は中等度(年齢が上がるほど強め)
と報告されています。
影響が出やすい発達領域の違い
同じテレビ時間でも、年齢によって影響が出やすい領域が違うのがポイントです。
1歳から2歳はコミュニケーション領域
1歳から2歳では、主にコミュニケーション領域への影響が示されています。
言葉のやりとりや、表情を見て反応する経験が増える時期なので、テレビの「一方通行」が多いと、対人のやりとりが減りやすいのかもしれませんね。
2歳から3歳は運動・社会性の領域
2歳から3歳では、粗大運動、微細運動、個人-社会の3領域への影響が示されています。
体を動かす遊びや、生活の中でのやり取りが増える時期だからこそ、座りっぱなしの時間が増えやすい点が気になるところなんですね。
視力への影響は過度に怖がらなくて大丈夫
テレビを見ると目が悪くなるのでは?と不安になりますよね。
でも、至近距離から1日中見続けるような特殊な状況でない限り、目の発達や視力に直接的な影響は起こりにくいとされています。
ただ、近すぎる距離での視聴は避けたほうがよいので、できる範囲で距離だけは整えたいところです。
テレビの弱点は一方通行になりやすいこと
テレビやスマホは、子どもさんが何か言っても、基本的に返事をしてくれませんよね。
この「一方的に情報を送りつける」性質が、人間関係のコミュニケーションに影響する可能性があるとされています。
だからこそ、つわり中にテレビを使うとしても、ゼロか100かではなく、双方向の関わりを少し足すのがコツなんですね。
つわり中でも罪悪感が軽くなるテレビとの付き合い方
ここでは、体調が厳しい日でも取り入れやすい工夫を、具体的に紹介します。
短期の非常手段として割り切る工夫
つわりは一時的なことが多く、数週間程度なら、その後の関わりで取り戻せる可能性があります。
なので、まずは今は非常時と割り切ってOKなんですね。
そのうえで、できそうなら次のように「ダメージを小さくする設計」にしてみてください。
- 時間を区切る(1本見たら休憩、など)
- 食事中は消す(難しければ週に数回でも)
- つけっぱなしを避ける(見終わったら消す)
全部できなくても大丈夫です。
私たちも、できるところからでいいですよね。
話しかけ1分で双方向を足す工夫
横になったままでも、少しだけできることがあります。
テレビを一緒に見て、ひと言だけ返す作戦です。
- わあ、これ面白いね
- 次どうなると思う?
- 今のびっくりしたね
たったこれだけでも、子どもさんは「見てもらえている」と感じやすいんですね。
つわりで会話がしんどい日は、うなずくだけでも十分かもしれませんね。
体を動かすミニ休憩を挟む工夫
2〜3歳に近づくほど、運動面・社会性への影響が気になりやすいと言われています。
だからこそ、テレビの合間に30秒〜1分の体遊びを挟めると安心材料になります。
- CMの間だけジャンプ
- 次の話が始まるまで足踏み
- ママさん(パパさん)のところまでハイタッチしに来る
ママさんが寝たままでも、ハイタッチならできる日があるかもしれません。
見せる内容を選ぶ工夫
長時間になってしまう日は、内容の選び方でも差が出ます。
テンポが速すぎない、生活や言葉につながる番組を選ぶと、親の罪悪感も少し軽くなるかもしれませんね。
逆に、刺激が強く切り替わりが速いものは、やめ時が難しくなることもあります。
環境だけ整える工夫(視距離・音量・姿勢)
体調が悪いと、ルール作りより環境調整のほうがやりやすい日もありますよね。
最低限ここだけでも意識できると安心です。
- 画面に近づきすぎない
- 音量を小さめにする
- 暗い部屋で見続けない
長引くときに見直したいサイン
ここでは、短期ならOKでも、長期化したときに気にしたいポイントをまとめます。
テレビが生活の中心になっている状態
例えば、起きてから寝るまでずっとつけっぱなし、消すと大泣きで何もできない、という状態が何週間も続くと不安になりますよね。
テレビが安心材料の唯一の手段になっている場合は、少しずつ選択肢を増やしたいところです。
親子のやり取りがほとんどなくなっている状態
研究でもコミュニケーション領域への影響が示されているように、やはり「やり取り」が減りすぎるのは気になります。
つわりで難しいのは大前提として、
- 今日、会話がゼロに近い日が続いている
- 呼んでも反応が薄い日が増えた気がする
こんなときは、テレビの前後にひと言の声かけを意識するだけでも違ってくるかもしれませんね。
ママさん(パパさん)が限界を超えている状態
実はここが一番大事かもしれません。
医療専門家も、親が身体的に限界を感じているとき、テレビに頼る必要性を理解しており、完全に避けるより可能な範囲での工夫が重要とされています。
親が倒れないことが最優先なんですね。
水分が取れない、体重が急に落ちる、日常生活が成り立たないほどつらい場合は、産婦人科に相談してくださいね。
まとめ
最後に、つわり中に上の子がテレビばかりになってしまう不安を整理します。
- 短期間ならテレビに頼っても深刻な影響は少ないと考えられます
- 一方で、視聴時間が長い状態が長期化すると、発達への影響が懸念されます(2023年の国立成育医療研究センター×千葉大学の研究)
- 日本小児科学会は、2歳未満は1日2時間程度を目安と提言しています
- 対策はゼロにするより、一方通行を減らす工夫(ひと言の声かけ、ミニ運動、つけっぱなし回避)が現実的です
つわり中は、思い通りにいかないのが普通ですよね。
テレビに助けてもらいながら、少し元気が戻ったらまた一緒に笑える時間を増やしていけば大丈夫かもしれませんね。